この度、株式会社ABiLiTYは、「米代西部森林管理署」発注の国有林整備事業を無事に完遂いたしました。
国有林は、国土の保全や水源の涵養、さらには地球温暖化防止など、私たち国民の生活を支える多面的機能を持つ「公共の財産」です。そのような重要な場所での施工を任せていただけることは、林業に携わる者としてこの上ない光栄であると同時に、極めて大きな責任を伴うものでした。
今回の投稿では、ABiLiTYがどのような想いでこの現場に向き合い、どのような成果を収めたのか、その一部をご報告いたします。
国有林に求められる「厳格な基準」への挑戦
国有林での作業は、一般的な現場以上に高いレベルの安全管理と環境配慮が求められます。
・徹底した安全管理:一歩間違えれば重大事故に繋がりかねない急峻な地形において、作業員同士の徹底した合図、機械の日常点検、そしてリスクアセスメントを日々積み重ねました。
・環境負荷の低減:貴重な動植物の生態系や、美しい景観を損なわないよう、細心の注意を払って重機の走行ルートを選定。土壌の流出を防ぐための丁寧な道づくりを心がけました。
これら一つひとつのハードルを越えていく過程そのものが、私たちABiLiTYの「組織としての能力」を一段引き上げる貴重な経験となりました。
1. 伐倒:ミリ単位の精度で森に光を届ける
伐倒は、林業の基本でありながら最も技術の差が出る工程です。 国有林では、残すべき立木(残存木)を傷つけないことが厳格に求められます。私たちは一本一本の木の重心、曲がり、風向きを瞬時に判断し、狙った方向へ正確に倒す技術を徹底。
「ただ倒す」のではなく、次の世代を担う木々がのびのびと育つためのスペースを作り、森の奥まで日光が届くよう計算して作業を行いました。職人の手仕事と、安全を最優先したプロの判断が光る工程です。
2. 造材:木の価値を最大化する見極め
倒した木を価値ある資材へと変えるのが造材の役割です。高性能林業機械(ハーベスタ)を駆使し、木の太さや曲がり、節の状態を確認しながら、最適な長さにカットしていきます。
国有林の木材は、貴重な資源です。無駄を出さないよう、センチ単位の精度で採材を行い、木が持つ本来の価値を最大限に引き出しました。機械のスピード感と、人間による品質管理の融合が私たちの強みです。
3. 運搬:確実なオペレーションで資源を繋ぐ
急峻な地形から切り出された丸太を、安全かつ迅速に土場(集積場)まで運び出します。 フォワーダの重機を操るオペレーターは、周囲の地形や環境への負荷に常に目を配りながら作業を進めます。
国有林という厳しい環境下において、一歩間違えれば大きな事故に繋がりかねない運搬作業。ABiLiTYでは徹底した運行管理と高度な操縦技術により、無事故・無災害で、次なる工程へと資源をバトンタッチいたしました。
4. 道つけ(路網整備):森の血管を築く
これらの作業を支える「土台」となるのが道づくりです。 林業において、道は森の血管のようなもの。作業後も森の管理を継続できるよう、地形を読み、水の流れを計算し、崩れにくく機能的な作業道を敷設しました。
過度な掘削を避け、周囲の自然環境への影響を最小限に抑えつつも、重機が安定して走行できる強固な路盤を形成。この道が、数十年後の森の管理においても役立ち続けることを願い、丹念に仕上げました。
結びに:次世代へつなぐ「ABiLiTY」の誇り
伐倒、造材、運搬、そして道づくり。 これらすべての工程に共通しているのは、「100年後の森を想う責任感」です。国有林という高いハードルが求められる現場を経験したことで、私たちのチームワークと技術力はさらに強固なものとなりました。
この経験を糧に、地域の民有林やあらゆる現場においても、国が認めるレベルの高品質な施工をお約束いたします。
山の管理や有効活用について、プロの視点が必要な際はお気軽に株式会社ABiLiTYへご相談ください。






